農泊施設運営者インタビュー3

【農家の宿】野菜の栽培といちごの商品開発を手掛ける農家。人と地域との関わりを大切にする荒井さん

地域との関わり、人との関わりを大切にしながら農業を営む

私の家では昔から農業を営んできました。以前は露地野菜(ハウスを使わないで栽培した野菜)を収穫していましたが、私が就農した18歳の頃にいちごを育てることを決めました。現在は「スカイベリー」や「とちおとめ」などのいちごを栽培する他、茄子・水稲・大麦を栽培しています。

荒井さんが育てているハウス内のいちご

また、6次産業化をきっかけに2015年に法人化した後は、無添加100%のスカイベリージュースを始め、いちご酢、いちごジャム、プレミアムストロベリージュースなどを販売。私にとって商品化は初めての試みでしたので、分からないことも多かったですし、販路を探すのも大変で、1年越しに営業の成果が表れることもありました。

商品は主にネットで販売していますが、小山駅西口の阿夫利通りで開催されたイベント「軽トラ市」で販売したこともあります。その時は、赤いいちごを使ったジャムと白いいちごを使ったジャムを販売。ジャムのラベルデザインは白鷗大学に通う学生が作ってくれたのですが、10案ほど用意してくれて、一生懸命取り組んでくれたことが本当にありがたかったです。

商品を売るにしても人付き合いは欠かせないですし、農業を営む際にも地域の人たちとの繋がりは欠かせません。これからも地域との関わり、人との関わりを大切にしたいと思います。

宿泊者に精一杯のおもてなしを提供したい

初めて農泊の受け入れをしたのは2019年の夏でした。農泊のモニターツアーに参加した白鴎大学の学生が3人ほど、1泊2日で泊まりに来てくれました。観光農園で収穫前のいちごを見る機会はあるかもしれませんが、成長前の姿を見る機会は無いと思い、いちごの苗作りをしている畑を見てもらいました。常に同行していたわけではないですが、近くの神社を見に行ったり、一緒にBBQをしたりと楽しかったです。

「農家の宿」の外観

農泊のモニターツアー以外には、Airbnb(エアビー)のサイトから宿泊施設を見つけてくれた人たちが訪れました。電車を乗り継いで宿泊しに来てくれた人もいれば、北海道から自転車の旅をしている人が泊まりに来てくれたこともありました。他にも、「栃木ゴールデンブレーブス」の職員が宿泊し、農場の敷地内にあるBBQ場を利用してくれたことも。農業もあるので宿泊施設を積極的に売込むことはできませんが、来てくれた方々には精一杯おもてなしをしたいと思いますのでよろしくお願いします。

「農家の宿」の一室

地宿泊施設の基本情報

  • 宿泊施設名:農家の宿
  • 施設運営者:荒井さん

この記事を書いた人

藤本 尚彦

一般社団法人カゼトツチに所属。居場所を増やすこと、個人や団体の想いを地域の方々に届けることをテーマに活動中。
「地域の課題に取り組む方々の想いを届けて、協力者を増やしたい!」

 

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