農泊施設運営者インタビュー4

【一村亭】江戸時代からの槍や骨董品が飾られた室内。古き良き日本の風景×農泊でおもてなしを目指す一村さん

身近に広がる古き良き日本の風景

初めて農泊の受け入れをしたのは、小山市農泊推進協議会が主催のモニターツアーでした。モニターツアーは1泊2日で実施。私たちの家には、台湾、ベトナム、カンボジア、ミャンマーの子たちが泊まりに訪れ、共に時間を過ごしました。

外国籍の方が家に泊まりに来るのは初めてではなく、以前、交換留学でフィリピンから日本に訪れた学生を受け入れたこともありました。そのため、交換留学で受け入れたときほどの緊張や不安はありませんでした。

モニターツアーで泊まりに来てくれて子たちとは、栃木市にある「とちぎ山車会館」に行ったり、ご飯を一緒に食べたり、餅つきをしたりして交流。泊まりに来てくれた子どもたちも喜んでくれて、最後は涙を流しながらお別れをしました。

一村亭へと続く昔ながらの立派な門まわり

一村亭の外観

小山市は東京からほど近い距離にありますが、自然が豊かで緑が広がっているし、そこまで田舎ではないので過ごしやすいです。下国府塚にある「ファームこうつか」の辺りには一面に田んぼが広がっていて、古き良き日本の風景も残っています。そういった環境での体験は海外から訪れた方々だけでなく、日本で暮らしている人たちも楽しませられる要素になるのかなと思います。親子で一緒に農業体験できるような環境が作れると良いかもしれません。

先祖代々引き継がれてきた物を感じながら、くつろぎ、交流できる空間を目指して

宿泊施設内は1階と2階、それぞれ別の人たちが泊まれます。1階の座敷には江戸時代から先祖代々引き継がれてきた槍や鉄砲、骨董が飾られているので、外国人だけでなく日本人も楽しめるかと思います。窓から見える庭の景色も素敵なので、泊まりにきた際はぜひご覧ください。2階には小さいキッチンがあり、ちょっとした調理ができるスペースがあります。今後、2階の部屋は改装予定で、よりくつろげる空間を提供できるようにしたいと考えています。

一村亭の一室

民泊の申請が通った後、すぐにコロナ禍となったので宿泊者の受け入れを止めていました。私たちが提供する宿泊施設は1軒まるごとの貸切りではないので、ちょっと交流したい人や、ホテルでの宿泊とは別の何かを求めている人が泊まりに来てくれるのかなと、イメージを膨らませています。

世の中の状況を見ながらになりますが、宿泊者の受け入れを徐々に再開したいと考えています。1階と2階に別々で宿泊に訪れてきた人たちが交流したり、情報交換したりできるゲストハウスのような雰囲気がつくれたらとも考えていますので、徐々に変化していく様子もお楽しみください。

地宿泊施設の基本情報

  • 宿泊施設名:一村亭
  • 施設運営者:一村さんご家族

この記事を書いた人

藤本 尚彦

一般社団法人カゼトツチに所属。居場所を増やすこと、個人や団体の想いを地域の方々に届けることをテーマに活動中。
「地域の課題に取り組む方々の想いを届けて、協力者を増やしたい!」

 

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